『世界一わかりやすい英文法の授業』の効率的な使い方を考える

高校生の皆さん、英文法を暗記で済ませてしまってはいませんか？英語が苦手な人のほど英文法を丸暗記して覚えて満足してしまう傾向があると私は感じています。

しかし、英文法の学習で重要なのは暗記することではなくて、その文法の原理や用法を理解してその上で自在に扱うことができるようになることです。

丸暗記とはあくまでも「一対一」で文法事項と答えを結びつけることなので、少し応用問題が出題されると打つ手がなくなってしまいますよね。

 

そんな高校生におすすめの英文法参考書が『世界一わかりやすい英文法の授業』です。

 

この参考書は1冊で基本的な英文法を全てマスターすることができます。各文法事項のニュアンスやイメージを理解するにはもってこいの参考書だと言えるでしょう。

 

 

 

1.基本情報

 

ジャンル：英文法参考書

難易度：入門レベル

到達目標：他の英文法参考書と併用して理解を深められる

必要期間：2週間

用途：2冊目の英文法参考書として理解を深めるために使う

対象者：英語が苦手な高校1,2年生

単元数：42項目

 

 

2.「世界一英文法」の評価

この講義本は、英語初心者のためのものです。そのため、難易度の高い内容に関しては収録されていません。

既にある程度の知識を持っている高校生は、『Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服』のような文法問題集を使って学習することをおすすめします。

 

2-1.　使用上のメリット

・英文法の全体像をつかむことができる

あくまでも初心者向けの講義本なので、難しい内容を学習することはできません。しかし、初心者が学習すべき基本事項は全て網羅しています。

不定詞や動名詞の基礎の基礎事項から、aとtheの使い分けのようなちょっとした内容の記事まで幅広く収録されているので初心者には使い勝手の良い講義本でしょう。

 

・内容を理解しやすい

この講義本の例文には、映画のワンシーンのセリフや歴史上の偉人の名言が使われています。そのため、過去に耳にしたり目にしたりすることがあった例文もあるかもしれません。

そういった例文のほうが、一般的な文法書に収録されている英文よりも覚えやすいことは確かです。

 

 

2-2.　使用上のデメリット

・この1冊だけでは英語力が伸びない

あくまでもこの講義本は、英語力の基礎を築くものです。なので、この1冊の学習を終えたところで英語力はあまり伸びません。

この本を学習し終えたあとに、他の文法書や文法問題集を使って学習することが望ましいです。

 

 

3.最も効率的な使い方を考える

では、最も効率的な使い方を考えていきましょう。この本の使い方はいたってシンプルです。

 

①1日3単元読み進める

合計で42の項目から構成されている講義本です。2週間で終わらせることを目安に考えて1日あたり3単元読み進めることを念頭においてください。

 

 

②例文を音読する

日本語の文章は黙読しながら読み進め、例文は音読することを意識しましょう。

先ほども書いた通り、収録されている例文の多くは映画のセリフや歴史上の偉人が残した名言です。

非常に覚えやすいので、出来る限り暗記することをおすすめします。

 

③各単元から1つ例文をノートにまとめる

自分が気に入った例文を単元ごとに、1つ見つけてください。各単元から1つ選ぶだけで42個の例文のストックができます。

自分のお気に入りの例文42個は最低でもノートにまとめて確実に暗記しましょう。

 

 

最後に、この講義本の学習が終わった後に使った方が良い参考書のレビューを載せておきます。

 

レビュー記事：NextStage(ネクステージ)の使い方を考える

レビュー記事：『やっておきたい英語長文』の使い方を考える