皆さんが普段使っている英単語帳は、どのようなスタイルのものですか?おそらく、大半の人が使っているものは単語とその和訳が1対1で対応しているものでしょう。
今回紹介する『DUO3.0』には5つの単語が1つの例文に盛り込まれており、一般的な英単語帳より効率的に覚えられるように設計されています。
あまり使っている受験生は多くないかもしれませんが、使いこなせれば非常に効率よく多くの英単語を暗記することができる優れものの単語帳になっています。
1.基本情報
DUO 3.0
- 単行本: 432ページ
- 出版社: アイシーピー (2000/03)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4900790052
- ISBN-13: 978-4900790056
- 発売日: 2000/03
- 商品パッケージの寸法: 18 x 13 x 1.8 cm
ジャンル:英単語帳
難易度:MARCH~早慶レベル
到達目標:MARCHの英語で合格点、早慶に挑戦できる英語力をつける
必要期間:不定
用途:難関大の英語対策
対象者:MARCH~早慶レベルの英単語を短期間で習得したい人
DUOのメインテキストです。今回メインで紹介する単語帳ですが、これは必携の単語帳です。
DUO 3.0 / CD基礎用
2600の単熟語が560の例文に凝縮されています。このCDを聴きながらの学習がメインになります。音読に慣れていない人は「基礎用」を、音読に慣れている人は「復習用」を使うようにしましょう。
DUO 3.0 / CD復習用
これは、中身が非常にシンプルです。DUOの560例文のみが収録されています。英語で高得点を狙いたいと考えている受験生であれば、このCDの使用をおすすめします。
約1時間で1冊分の英単語を聴くことができるので、スキマ時間を効果的に使って学習することができます。
DUO 3.0 / ザ・カード
一般的な単語カードと考えていいでしょう。DUOに掲載されている単語がカードの形式になっていると思ってもらって構いません。
2.『DUO3.0』の評価
2-1. 使用上のメリット
・トップクラスの暗記効率
先ほども書いた通り、5つの単語が1つの例文に盛り込まれており、例文を1つ暗記していくうちに5つの単語を暗記することができます。
一般的な単語帳に比べて、1周を終えるスピードが短くて済むので効率を重視したい受験生に非常におすすめです。
復習用のCDを使うことで、1時間で全ての例文を聴くことが可能です。通学時間や寝る前の少しの時間で良いので聴くようにすれば、短期間での英単語習得が可能になります。
・収録語数が豊富
英単語が1600語、英熟語が1000語収録されています。
最難関題レベルに対応できる単語帳の中ではトップクラスの収録語数を誇る単語帳なので、1冊持っていればほとんどの試験に対応していくことも可能でしょう。
また、最難関大対策の単語帳で同レベルの収録語数のものに『単語王2202』があります。こちらもまた優れた単語帳なので、ぜひ検討してみてください。
3.必要なモノと不必要なモノ
DUOシリーズには、単語帳の他にCDやカードなど様々なモノが販売されていますが、全て購入して使用する必要はありません。
今回は、各商品の必要&不必要について考えていきたいと思います。
・DUO3.0:〇
これは間違いなく必要です。英単語学習の根幹を成してくるものなので、必須のツールになるでしょう。非常に効率よく例文から学習していくことができるので、1周するスピードを意識しながら学習していきましょう。
・DUO3.0 基礎用:△
特に必要ではないでしょう。リスニング力がなかったり、音読学習に不慣れな受験生であれば使用してもいいかもしれませんが、とりわけ必要という訳ではありません。
MARCHや早慶の受験を考えている大半の受験生であれば、次に紹介する「復習用」のCDを使用することをおすすめします。
・DUO3.0 復習用:〇
必須のツールになります。一般的な単語帳専用CDとは違い、例文の英語音声のみが収録されています。1周終えるのに、わずか1時間で済むというのも非常に魅力的です。
必要最低限の内容しか収録されていないので、不安に思ってしまうかもしれませんが十分学習できるのでこちらをおすすめしたいと思います。
・DUO3.0 カード:×
全く必要ないです。「例文の中で英語を学習する」という、DUOの本質から逸れてしまうものなので全く必要ありません。
4.効率的な使い方を考える
難関大の受験者にとって、この単語帳は大きな助け舟となるでしょう。しかし、これを使いこなすにはそれなりの条件が必要になります。
「音読に慣れていて、普段からリスニング学習が苦にならない」という受験生であれば、単語力を伸ばすことができるでしょう。
①1日40例文のペースで読み進めていく。×3
1日あたり、40例文を目安に音読していきましょう。1周目はCDを使わなくて大丈夫です。
1周目で重要なのは、「英文をスラスラ読むこと」です。発音を意識しながら、スラスラ読んでいくことを念頭において音読しましょう。
3回音読するように書いてありますが、あくまでも目安でしかありません。必要に応じて、読みにくい文に関しては数を増やしていきましょう。
②2周目からはシャドーウィングを意識して音読。×3
2周目からCDを使って音読していきます。シャドーウィングをしながら読み進めていきましょう。
自分1人で読むよりもCDを使った時のほうがペースが速くなるので、可能なら1日60例文程度のペースで読み進めていきましょう。
③スキマ時間のリスニング
通学時間などの、スキマ時間には常に例文を聴き続けてください。寝る前の時間、お風呂の時間、いろいろなスキマ時間があると思いますが、全ての時間を無駄にしてはいけません。
ひたすら英語の音声を聴いていくことで、単語力の育成だけでなくリスニング力の強化にも繋がります。
DUOのCDを常に聴いていればセンター試験のリスニングで間違うことは基本的にありませんし、難関大のリスニングで十分な点数を獲得することができます。
最後に、難関大対策のおすすめ参考書・問題集を紹介していくので確認してください。
・『スクランブル構文とイディオム 3rd Edition』の効率的な使い方を考える