英文法

英文法 時制、現在・過去・未来・進行形を完璧に

現在・過去・未来・進行形

さて、動詞の文型を学んだから文の構造の理解はほとんどできるようになったはずです。

次に学習するのは、時制です。

文の内容が現在の出来事なのか、過去の出来事か、もしくは未来なのか、これによって動詞が変化します。

 

 

 

①現在形

現在形が用いられるのは以下の場合です。

 

・現在、その動作が習慣的に行われている時(過去の時点から未来にかけてある状態が続いている時)。

・不変的な事実。

 

Ex) I eat breakfast every morning.
訳)私は毎朝、朝食を食べます。

 

私は、今日も昨日も1か月前も、1年後も毎朝朝食を食べるという習慣があるということを示していますね。故に、現在形が用いられています。

 

Ex) The earth goes around the sun.
訳)地球は太陽の周りを回る。

これは、現在形の不変的事実の例として良く用いられる例文です。

地球が太陽の周りを回るというのはいつの時代であっても変わることのない(地球が爆発したり、太陽がなくなったりという場合は除く)事実です。

だから、この類の文も現在形を用いて表します。

 

 

②過去形

過去形が用いられるのは以下の場合です。

 

・過去の一時点で起こった出来事を説明する場合。

 

これに尽きます(笑)。

過去形の作り方については以前学習しているので、そちらを参照してください。

 

Ex) Bob played basketball yesterday.
訳)ボブは昨日バスケットボールをした。

動詞が過去形になっているから、ボブがバスケットボールをしたのは過去の事だと分かりますね。

※過去形と共に用いられる副詞(副詞句)

yesterday(昨日)、last year(昨年)…

 

これらの副詞(副詞句)が文章中に現れた場合は、過去形が使われている可能性が高いので注意しましょう。

 

 

③未来形

未来形を用いるのは、文字通り未来の出来事を表す場合です。

未来形は、動詞を変化させるのではなく、特定の語句を動詞の前に加えて表します。

 

“will(be going to)+動詞の原形”

 

上記のように、動詞の原形の前にwillもしくはbe going toを加えることによって未来形となります。

be going toのbeはbe動詞だから、主語によってam/is/areなどに変化します。

 

Ex) Bob will go to the movies next Friday.
訳)ボブは次の金曜日、映画を観に行く予定だ。

 

Ex) I am going to visit Tokyo next month.
訳)私は来月、東京に行く予定だ。

 

※willとbe going toの違いについて

同じ未来を表す語句であっても、少しばかりニュアンスに違いがあります。

最初の段階ではそこまで意識しなくてもいいことですが、英作文を書いたりする場合、この使い分けができると上級者ですね。

様々な定義があるようですが、私なりに解説していきます。

 

○willを用いる場合

・会話の時点で未来のことを考えたり、約束したりする場合。誰か迎えに来てくれないかと電話で相談された場合を想像してください。

 

Ex) I will go and pick you up at the station.
訳)私が駅に迎えに行きましょう。

 

この場合、聞かれてその場で答えているわけですから、その会話の時点で未来のことを考えたと言えますね。

 

・ある事象が起こると確信している場合。

Ex) Takeshi will be absent from the class.
訳)タケシはその授業を欠席するだろう。

 

タケシ君は前日から高熱でもあったのでしょうか。

このように確信的に未来を考えられる場合はwillを用います。

 

 

○be going toを用いる場合

・予め未来の計画をしていて、その出来事が確定している場合。

 

Ex) I am going to study abroad next year.
訳)私は来年留学に行く。

 

以前から行先などを決めて、その時期なども確定させている場合です。

この時、未来の出来事が確定的な出来事となるためbe going toを用います。

 

※willについて

助動詞の章で説明しますが、willは助動詞という品詞に分類されます。助動詞が付いた動詞は原形になるので注意してください。

 

 

④進行形

最後に説明するのは進行形です。

これは、ある動作がまさに今行われているということを示す時に使われる形です。

この場合、動詞の形は

 

“be+動詞ing”

 

このようになります。

未来を表すbe going toのbeと同様にその動作がいつ行われているかによってam/was/were/will beなどのように変化します。

 

・現在進行形…is/am/are+動詞ing(今~している)

Ex) They are studying math now.
訳)彼らは今数学を勉強しています。

 

・過去進行形…was/were+動詞ing(そのとき~していた)

Ex) Kumi was cooking dinner last night.
訳)クミは昨晩夕飯を作っていました。

 

・未来進行形…will be+動詞ing(そのとき~しているだろう)

Ex) I will be playing the video game with Mike at this time tomorrow.
訳)明日の今頃、私はマイクとテレビゲームをしているだろう。

 

 

※動作動詞と状態動詞

動詞の章で、動詞はbe動詞と一般動詞に分けられること、さらに一般動詞は自動詞と他動詞に分けられることを学習しましたね。

実は、他の観点からも動詞を分けることができるのです。

それは、その動詞が動作を表す(動作動詞)か状態を表す(状態動詞)かということです。

この考え方が、進行形の学習において非常にカギを握っています。

 

“進行形になるのは動作動詞だけ”

 

このルールが英語にはあるのです。

状態動詞は進行形の形を取ることはできません。

では、実際に動作動詞と状態動詞を見ていきましょう。

 

○代表的な動作動詞

Ex)play(~する)、run(走る)、study(~を勉強する)、walk(歩く)…

 

○代表的な状態動詞

Ex)know(知っている)、live(住んでいる)、have(持っている)…

 

上の日本語の意味は違いが分かりやすいように少し強調して書きました。

状態動詞とは、その言葉の文字通り、状態を表す動詞なのです。

 

今回はknowについて考察していきます。

 

ここで大事なのは“know≠知る、know=知っている”ということです。

「知る」という意味の動詞は「learn」です。

knowは、ある知識を得ることを示す動詞ではなく、ある知識を持っている状態を表す動詞なのです。

状態動詞の特徴としては、原形でも「~している」という意味を持つことが挙げられます。

これは多くの文法問題で狙われるところなので何度も学習しましょう。

 

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