受験生の皆さん、文法問題集は何を使っていますか?
おそらく、大半の受験生は『Next Stage』を使っているでしょう。その他の問題集を使っている人もいるかもしれませんが、そのほとんどが「標準的」な文法問題集です。
標準レベルの問題集があれば、センター試験や中堅私大、国立2次試験に対応することはできます。しかし、よりハイレベルな知識が要求されるMARCHや早慶上智などの難関私大の文法問題にはまだ太刀打ちできないでしょう。
難関私大の受験を考えているものの、文法知識が照りていない受験生には『スクランブル構文とイディオム 3rd Edition (大学受験スクランブル英文法・語法)』をおすすめします。
これは、ネクステよりもハイレベルな問題集となっており、ネクステを完成させた受験生が使うような2冊目の文法問題集です。
では、さっそくスクランブルがどういった文法問題集なのか考えるとともに、その最適な使い方を解説していきましょう。
1. 基本情報
スクランブル構文とイディオム 3rd Edition (大学受験スクランブル英文法・語法)
スクランブル構文とイディオム 3rd Edition (大学受験スクランブル英文法・語法)
- 単行本: 335ページ
- 出版社: 旺文社; 3rd Edit版 (2014/9/25)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4010340460
- ISBN-13: 978-4010340462
- 発売日: 2014/9/25
- 商品パッケージの寸法: 21 x 14.8 x 2 cm
ジャンル:英語文法問題集
難易度:難関私大(MARCH、早慶上智)
到達目標:難関私大で合格点が取れる文法・語法力
用途:2冊目の問題集として文法・語法力を培う
対象者:難関私大受験者
問題数:1000(構文340、イディオム570、読解90)
長文読解の学習を始めたいけれど、いきなり長文読解の問題集は…、という人におすすめの1冊です。
英文法・語法といった語句レベルでの知識を身につけたあとは、文レベルでの「構文」の知識を身につけることが長文読解の学習をスムーズに進めるポイントです。
この本は、910題の単問形式の問題を解き進めながら、構文・表現の知識を着実に積み上げていくことができます。
最後に90題の読解演習問題がついているので、構文力が確実に身についたかを確認しながら、長文読解のための基礎力を完成させましょう。
構文・表現のほかに、少し難度の高いイディオムも多く学習できるようになっているので、熟語集としても使用することができます。
本に収録の問題英文は無料でダウンロードが可能なので、耳を使った学習をすることもできます。
2. 「スクランブル構文とイディオム」の評価
2冊目の文法問題集として非常に優秀な評価を受けているこの問題集ですが、その長所と短所はいったいどこなのでしょうか?
2-1. 使用上のメリット
・解説に長けている
『全解説実力判定英文法ファイナル問題集』のような難関私大用の文法問題集もありますが、それと比較してもこの1冊は解説に長けていると私は感じています。
読解の上で重要な構文の見抜き方や、ニュアンスの違いに関する解説が非常に詳しく乗っています。単に暗記に使うだけでなく、読解や英作文といったその先の分野まで見据えた問題集と言えるでしょう。
2-2. 使用上のデメリット
・国立大併願者には使う必要性が低い
収録されている問題は1000問で、それを全て完璧にして、なおかつ文法・語法を暗記するとなるとかなりの時間と労力が必要になります。
早慶上智を第一志望にしてMARCHを滑り止めとして使う私立専願受験であれば大丈夫ですが、難関国立大を第一志望にして早慶上智やMARCHを滑り止めとして使う場合にはおすすめできません。
1冊のコンプリートにかなりの力が必要になるので、センター試験対策や2次試験対策が疎かになってしまう可能性があります。
国立との併願を考えている受験生であれば、『Next Stage』や『スクランブル英文法・語法 第3版』を1冊終わらせて、センター試験と2次試験の対策を優先して進めましょう。
3. 最も効率的な使い方を考える
今回紹介しているのは文法・語法問題集であるため、継続的、反復的な学習が必要になります。
1日100問、10日で1周できるペースで取り組み、それを繰り返していきましょう。
①100問連続で解答する。
まずは100問解いてみましょう。ノートに解答選択肢を書き込んでいくと良いでしょう。
その際、音読はしなくて良いのであくまでも本番のつもりで100問を通して解答してください。1問にかける時間はだいたい10秒程度です。
②解答・解説を確認し、間違った問題番号にチェックを付ける。
解答を確認し、間違っていた場合には問題番号に「〇」を付けるなどして、次に解答するときに分かるようにしましょう。
2周目に解いた時にも間違ったら、「◎」にするなどの工夫を施しましょう。
③10問に1問、文構造が複雑だと思う文を選び和訳する。
最低でも10問に1問は文構造が複雑な文を選び、その文構造を意識しながら和訳しましょう。
複雑だと感じた文が多いようであれば、その文もさらに和訳してあげましょう。
④問題文を音読する。×1(できたら×2)
問題文を音読します。時間がある場合には2周出来ればより良いです。
⑤間違った問題を解き直す。
間違った問題を解き直します。先ほども書いた通り、連続して間違った場合にはさらに目立つように工夫して、自分の欠点が自分で分かるようにしましょう。