今回紹介する単語帳は、少しマニアックな単語帳です。
早慶上智の受験を視野に入れている皆さん、どのような単語帳を使っていますか?英単語帳には、『キクタン』や『単語王』、『速読英単語』など色々なものがあると思います。
しかし、今回紹介したいのは『早慶上智の英単語』という単語帳です。その名の通り、早慶上智の受験生専門の単語帳です。
私も高校生の時に慶應を受験しましたが、その時に使っていた単語帳が『早慶上智の英単語』です。名前だけを聞くと重箱の隅をつつくような単語帳に思えてしまいますが、内容は非常に充実していて実用性が高い1冊です。
では、『早慶上智の英単語』の評価と使い方について解説していきます。
1.基本情報
- 単行本(ソフトカバー): 304ページ
- 出版社: 教学社; 改訂版 (2015/10/23)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4325206035
- ISBN-13: 978-4325206033
- 発売日: 2015/10/23
- 商品パッケージの寸法: 18.8 x 13 x 2 cm
ジャンル:英単語帳
難易度:早慶上智レベル
到達目標:早慶上智の英語で合格点を取る
必要期間:3ヶ月
用途:早慶上智対策の2冊目の単語帳
対象者:早慶上智受験者
2.「早慶上智の英単語」の評価
2-1. 使用上のメリット
・英単語の”真”の意味を理解できる
早慶上智の受験を突破する上で重要になるのが、英単語の真の意味をどれだけ理解しているかということです。
和訳は同じ日本語であっても、その本質的な意味が違うことは多く存在します。その本質的な意味の違いを認識できるかによって合否が左右されます。
この単語帳は、単語を「知る」というよりも単語を「理解する」ためのものなのでそういった意味でも早慶上智対策にぴったりでしょう。
・過去問を軸にした英単語選定
各大学の過去問を徹底分析し、その結果選ばれた単語が収録されています。
実際、この単語帳を完ぺきに覚えてから赤本などで過去問を取り組むと、かなりスムーズに解答できるのが実感できると思います。
『早慶上智の英単語』という名前から分かるようにターゲットが明確に絞ってあるので、早慶上智対策の最適解と言えるでしょう。
2-2. 使用上のデメリット
・汎用性が低い
単語の難易度を考慮すると、東大や京大といった国立最難関大の対策には不向きです。
国立最難関大を受験する受験生は、早慶上智の併願を考えている人が多いと思います。そうであっても、この単語帳はおすすめできません。
1冊を終わらせるためにかなりの労力が必要になるので、併願の対策として使うにはコスパが悪いでしょう。
3.効率的な使い方を考える
今回紹介するのは、私が受験生の時に実際に行っていた学習法です。
結果が伴った学習法なので、みなさんが実践する価値のある学習法だと思います。
この単語帳は7章で構成されているので、以下に示す使い方を7章全てに当てはめて使ってください。
①1章の単語を音読する×3
とにかく音読が重要です。基本的な単語から超難解単語まで並んでいるので、英語→日本語の順番で音読を繰り返しましょう。
②例文の音読をする×2
例文も同時に記載されているので、その音読を2周します。
例文の中には、実際の入試で出題されて英文もあります。
①と②のステップだけでかなり時間を使ってしまうと思いますが、音読のおかげでだいぶ吸収は早いと思います。
③各ページから1文、例文をノートに写す
各ページから1文のペースでお気に入りの例文をノートに写しましょう。
お気に入りと言っても、簡単というわけではありません。暗記できていない英単語の例文、構造が難しい例文などをピックアップしておきましょう。
そうすることで、世界に1つだけのあなただけの例文集が完成します。
①~③の学習を1日行ってください。その学習を3日間続けます。
7章文の学習を行うので3週間かかります。4週間目からは④に移ります。
④ひたすら英単語を音読する×5
とにかく音読しましょう。音読をすることで、確実に脳にインプットされます。
ポイントは、細かい意味まで確認しておくことです。最初の3週間で大きな意味は把握できていると思うので、ここからは細かい意味を認識していく段階です。
派生語の意味まで覚えられれば最高です。