長文読解

「精読&速読のプラチカ」の評価と使い方

「精読&速読のプラチカ」の評価と使い方

今回紹介する長文問題集は「プラチカ」シリーズです。河合出版から出されているプラチカシリーズは、英語だけでなく数学もありますが、どれも良問が収録されていることで知られています。

受験生になったばかりでどんな長文問題集を使っていいのか分からない人にはぜひおすすめしたい1冊です。

もちろん、このプラチカにもデメリットというものは存在します。デメリットも踏まえて、プラチカを評価して、その使い方を学んでもらいたいと思います。

 

1.基本情報

精読のプラチカ―英語長文

精読のプラチカ―英語長文

 

  • 単行本: 78ページ
  • 出版社: 河合出版; 改訂版 (2005/10)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4777202887
  • ISBN-13: 978-4777202881
  • 発売日: 2005/10
  • 商品パッケージの寸法: 20.6 x 15 x 1.6 cm

 

ジャンル:英語長文問題集

難易度:中堅私大~国公立二次レベル

到達目標:中堅私大や国公立大の英語で合格点を取ることができるようになる

必要期間:2ヶ月

用途:精読力の育成

対象者:中堅私大~国公立大受験者

収録問題数:25題

 

速読のプラチカ―英語長文

速読のプラチカ―英語長文

 

  • 単行本: 95ページ
  • 出版社: 河合出版; 改訂版 (2005/10)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4777202895
  • ISBN-13: 978-4777202898
  • 発売日: 2005/10
  • 商品パッケージの寸法: 20.6 x 15 x 1.6 cm

 

ジャンル:英語長文問題集

難易度:MARCH~難関国立大レベル

到達目標:MARCHの英語で合格点を取ることができる

必要期間:2ヶ月

用途:難関大の長文対策

対象者:MARCH受験者

収録問題数:25題

 

2.「精読のプラチカ」の評価

「精読のプラチカ」の主となるターゲットは、中堅私大や国公立二次試験受験者です。

 

300~500字程度のやや短めの長文問題を解いていく過程で、精読の力を身に着けていくのがこのレベルの問題集の狙いになっています。

 

2-1. 使用上のメリット

・解答の充実度が高い

「精読のプラチカ」という名の通り、精読力を高めたい受験生にとっては優れた問題集です。

河合出版の問題集は解説が非常に充実していることで有名ですが、このプラチカもやはり解説が充実していて素晴らしい問題集だと評判の1冊です。

構文などの文構造の解説から、選択問題の選択肢検討まで幅広い分野の解説がされており、充実の問題集です。

 

・単語力が身に付く

解答冊子についている単語リストが地味に役立ちます。

 

単語リストには、1題につき約40語掲載されており、1周すれば1000語の単語に触れることができます。

 

1000の重要語に触れていれば、中堅私大~国公立二次試験レベルまで十分に対応することが可能になります(もちろん、単語帳で単語力を強化することは言うまでもないですが。)

 

2-2. 使用上のデメリット

・中堅私大対策中心の設計

収録されている問題は全て大学入試の過去問から作られています。「精読のプラチカ」では、前半に中堅私大中心に問題が選定されているので前半の問題は国公立二次対策にはあまり向かないかもしれません。

 

逆に、後半の問題は和訳中心の問題が多いため国公立二次対策にはなりますが中堅私大対策には向かないでしょう。

 

必ずしも全ての問題をやる必要はないので、私大受験者であれば前半をやり、国公立大受験者であれば後半をやるということでもまったく問題ありません。

 

3.「速読のプラチカ」の評価

速読のプラチカの主ターゲットは、MARCH~難関大受験者です。

 

700語レベルの長文問題集を解いていく過程で読解力の育成を図っていくのがこの問題集の意図です。

 

3-1. 使用上のメリット

・質の高い問題選定

「速読のプラチカ」に収録されている長文問題は非常に問題の質が高いです。

 

このシリーズは他の問題集と異なって、過去問をほとんど変えずに掲載しています。なので良質な過去問演習をしたいのであれば、プラチカの使用をおすすめします。

 

3-2. 使用上のデメリット

・解説が邪魔に思えてしまう

MARCHや難関国立大を受ける人であれば、ある程度の英語力はあると思います。そういった人であれば解説が少々邪魔に思えてくるかもしれません。

 

割り切って、演習用の問題集として使うのがおすすめです。同程度のレベルの問題集に『やっておきたい英語長文700』がありますが、こちらのほうが少し難易度が高いので使い分けていくといいでしょう。

 

・『やっておきたい英語長文700』の使い方を考える

 

・速読対策にはならない

「速読のプラチカ」という名前がついていますが、あまり速読力は身に付きません。速読の練習方法が示されているわけでもないので、速読には全く向いていません。

 

前述の通り、演習用の問題集として使っていきましょう。割り切って使っていけばそこまで気にはなりません。

 

4.効率的な使い方

プラチカシリーズは読解力を鍛える問題集としての側面が非常に強いです。

問題の質自体は高いので、高品質の問題で演習を積んでいきたい受験生におすすめの1冊です。

 

①指定時間よりも2分短く解答する。

どの長文問題集にも共通している点ですが、時間を計測しながら解答しましょう。「精読のプラチカ」であれば収録語数が少ないのでさらに短く解答できると思います。

 

②解答・解説の熟読。

この問題集は非常に解説が充実しているので、熟読してほしいと思います。間違った問題に関してはもちろん、正解した問題についても解説を読んでおいて損はないと思います。

 

③単語チェックをする。

解答冊子についている単語リストを活用して、長文に含まれていた単語を確認していきます。

全ての問題に対して約40語の英単語がリストアップされているので、目安として10語くらいを選んで自分のノートにまとめてください。

 

まとめると、「解答&解説の熟読」と「単語チェック」がメインの使い方になってくるとおさえてください。

 

これで、プラチカシリーズの評価と使い方の解説を終了します。最後に、同レベルの単語帳や問題集のレビューを載せておくので確認してください。

 

・『やっておきたい英語長文』の使い方を考える

・『スクランブル構文とイディオム 3rd Editon』の効率的な使い方を考える

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