cheer up の意味
みなさん、cheer upの意味、分かりますか?
「元気を出す;~を元気づける」ですね!
日本でもチアガールなんて言ったりしますね。
ちなみに、cheerは単独で使われても、「元気を出す;~を元気づける;励まし」といった風に、自動詞、他動詞、名詞と様々な形に変化します。
なので、cheer upのupに実質的な意味はなく、cheerの程度を強めるといった感じで押さえておきましょう!
cheer upの使い方
cheer up で、必ず覚えておきたい代名詞との関係
ここで、注意していただきたいのが、cheer upと代名詞の関係です。
いきなりですが、次の二つの文章を見てください。
1. Mary cheered up Tomas.
2. Mary cheered Tomas up.
違いがわかりますか?
そう、Tomasの位置が、変わっていますね。
実はこれ、両方ともOKです。cheer upのあとにTomasをいれても、cheerとupの間にはさんでも、どちらでも可です。
では、次の二文をご覧ください。
1. Mary cheered up him.
2. Mary cheered him up.
はい、また先ほどと同じような文章です。
変わったのは、Tomasがhimという代名詞になったことです。
さてこの二文、文法的に正しいでしょうか?
実はこれ、1. Mary cheered up him. は×です!
cheer up Tomasがいいのだから、cheer up himもいいと思われた方、いるのではないでしょうか?
ですが、cheer up himは残念ながら間違いです。
その理由を解説します。
そもそも、Tomasとhimとの違いは何でしょうか?
そう、固有名詞か代名詞か、です。
ではなぜ、cheer up 固有名詞 はよくて、cheer up 代名詞 はいけないのでしょうか?
その理由を理解するためには、英語という言語の特徴の理解が欠かせません。
その特徴というのが、こちらです。
「英語は、すでに出てきた情報には、重きを置かない。」
この大原則さえわかれば、すぐに理解できるはずです。
そもそも、himやitなどの代名詞と呼ばれるものは、その名の通り、すでに登場した人や物をさすときに、名前の繰り返しを避ける目的で使われます。
つまり、代名詞が指示するものは、すでに文中、もしくは会話中に出てきているのです。
よって、これらのものに目新しさはないため、重視されないのです。
もうおわかりですね?
cheer up Tomasは、Tomasがうしろにくることによって、強調されています。
ですが、cheer up himは?
himを強調…と言いたいところですが、先ほども言った通り、himは代名詞、既出です。
そう、この形は、英語の持つ語感とかみ合わないのです。
代名詞は、すでに出てきて、みんな知っているから、cheerとupの間に、「そっと」「目立たないように」おいているというわけですね。
どうでしょうか?
英語の持つ、繊細な語感を感じていただけたでしょうか?
このルールは、cheer upに限らず、「他動詞+副詞」の形をとるすべてのイディオムに当てはまります。
ですので、ネイティヴの繊細な語感の使い分けをマスターするまでは、
固有名詞でも普通名詞でも代名詞でも、ひとまとめにして、「他動詞+A+副詞」と覚えておくのが無難だと思われます。
cheer up の例文と意味、和訳と解説
例文1:Hey, cheer up! Everything is going to be okay.
(元気出して!すべてうまくいくよ。)
【解説】何かがうまくいかないとき、人々は「cheer up」と言って相手を励ますことがよくあります。この例文では、話し手が相手に対して、心配する必要がないことを伝え、元気づけています。
例文2:After losing the game, the coach told the team to cheer up and focus on the next match.
(試合に負けた後、コーチはチームに次の試合に向けて元気を出すように言った。)
【解説】失敗や落胆のときに、誰かを元気づけることが大切です。この例文では、コーチがチームに向けて、次の試合に集中するために、前向きな姿勢を取るように促しています。
例文3:Example: My friend was feeling down, so I bought her favorite ice cream to cheer her up.
(友達が落ち込んでいたので、彼女の好きなアイスクリームを買って元気づけた。)
【解説】「cheer up」は、心を慰めるときに使われることがあります。この例文では、話し手が友達に対して、ちょっとしたサプライズを用意することで、元気づける方法をとっています。
例文4:Example: The children cheered up when they saw the clown at the birthday party.
(誕生日パーティーで子どもたちは、クラウンを見て元気づきました。)
【解説】「cheer up」は、楽しい出来事や人によって、気分を上げることもできます。この例文では、子どもたちがクラウンの登場によって、元気を取り戻したという様子が表現されています。
例文5:Example: The patient was feeling better after the surgery, and the doctor’s words cheered her up even more.
(手術後、患者は気分が良くなり、医師の言葉によってさらに元気づきました。)
【解説】「cheer up」は、患者の気持ちを上げるためにも使われることがあります。この例文では、患者が手術後に回復し、医師の言葉によって、さらに心を元気づけられたという状況が表現されています。
【本記事の知識のまとめ】
cheer up「元気を出す;~を元気づける」
cheer 自動詞、他動詞、名詞 と品詞が色々ある。
●超重要な英文法の法則
cheer up と代名詞 「他動詞+A+副詞」の語順に気をつける。
さらに、このパターンは、「他動詞+副詞」の形をとるすべてのイディオムに当てはまる=「他動詞+A+副詞」
整序問題などで悩むことのないようにしましょう。