英文法

no more thanとnot more than、no less than クジラ構文 をわかりやすく

比較級の定番のイディオムとして、必ず覚えておかないといけない表現です。

かの有名なクジラ構文です。

覚えておかないといけないからと言って、ただの丸暗記は辞めましょう。
意味がないです。長期的な記憶にも結びつきにくいですからね。

英文法が苦手という方にちょっとやってみて欲しいのが、
なぜその英文の構造(単語の順番ですね。)になるのかを友達などの第3者に説明できるようにしましょう。

初見の英文でもです。

それができない場合は、英文の構造(構文)をしっかり理解できていない、と判断して、きちんと英文の構造を理解した上で覚えましょう。

最初は難しくても慣れればできるようになります。

第3者がいない?その場合、自分で自分自身に問いかけてみましょう。(セルフシャドーイングというれきっとした有名な勉強法の一つです。)

それではいきましょう!

 

 

 

比較を考える上で混同されるケースが非常に多いのが「no more than」などの表現です。

しかし、この表現も原理をしっかり押さえて例文と共に学習すれば間違いなくマスターできます。
 では、さっそく解説していきます。

 

no more than A:Aしか(ない) (=only)

 

・no more than A:Aしか(ない) (=only)

 この表現は「Aより大きいことは絶対ない」という意味から、「Aしか(ない)」という意味になっています。

Ex) No more than five people passed the exam.
訳) 5人しかその試験に合格しなかった。

人数:具体的・ハッキリしている

みた瞬間に、only と浮かぶように、言い換えも含めて覚えること

 

not more than A:せいぜいA (=at most)

 

・not more than A:せいぜいA (=at most)

 この表現は「Aより大きいことはないだろう」という意味から「せいぜいA、大きくてもA」という意味になります。

Ex) Not more than five people passed the exam.
訳) せいぜい5人がその試験に合格した。

人数:あいまい・人数がぼやけている。数に具体性がなく推論のような言葉。

みた瞬間に、at most と浮かぶように、言い換えも含めて覚えること

 

no less than A:Aも(ある) (=as many as)

 

・no less than A:Aも(ある) (=as many as)

 この表現は「Aより小さいことは絶対ない」という意味から「Aも(ある)」という意味になります。

Ex) No less than five people passed the exam.
訳) 5人もその試験に合格した。

人数:具体的・ハッキリしている

 合格したのは5人で変わりはありませんが話し手の主観的に少ないと感じている場合が前者(no more than)、多いと感じている場合が後者(no less than)となるのです。

みた瞬間に、as many as と浮かぶように、言い換えも含めて覚えること

 

not less than A:少なくともA (=at least)

 

・not less than A:少なくともA (=at least)

 この表現は「~より少ないことはないだろう」という意味から「少なくともA、小さくてもA」という意味になります。

Ex) Not less than five people passed the exam.
訳) 少なくとも5人がその試験に合格した。

人数:あいまい・人数がぼやけている。数に具体性がなく推論のような言葉。

みた瞬間に、at least と浮かぶように、言い換えも含めて覚えること

 

「no」と「not」のニュアンスの違い

 

 「no」と「not」には若干の違いがあります。それは、意味の強さです。

「no」のほうが「not」よりも断定的に否定する意味を持っているので完全さが増します。少し覚えておくといいかもしれません。

 

クジラ構文「no more than」、「no less than」と形の似た表現

 

先ほど紹介した表現と形が似ている表現があるので少し紹介します。

・A is no more B than C is D:AがBでないのはCがD出ないのと同じである

「AがBという程度がCがDという程度を超えない」という意味が転じて

「AがBでないという程度をCがDでないという明らかな程度を引き合いに出して強調する」表現です。

この表現ではA=B、C=Dのどちらも否定しています。

AがBでないことの強調のための表現だと覚えてください。

Ex)  A dolphin is no more a fish than a dog is (a fish).
訳)イルカが魚でないのは犬が魚でないのと同じだ。

 一般的な参考書にはこの表現を紹介する際にクジラを用いて解説しているためクジラ構文とも言われています。
 この例文では「a fish」が重複してしまうため省略可能になっています。

※豆知識~クジラとイルカの違い~
 実はこの2つの動物は同じ生き物なのです。3mを超えていればクジラ、超えていなければイルカと言われるそうです(諸説あり)。

・A is no less B than C is D:AがBであるのはCがDであるのと同じである。

 「A=Bという程度がC=Dという程度に劣ることはない」という意味が転じて

「A=Bという程度をC=Dという明らかな程度を引き合いに出して強調する」表現です。

この表現ではA=B、C=Dということを肯定しています。

Ex)  A dolphin is no less a mammal than a dog is (a mammal).
訳)イルカが哺乳類なのは犬が哺乳類なのと同じだ。

 この例文でも(a mammal)が重複するため、省略可能です。

 では、クジラ構文の比較に関する解説を終わります。

 

以下のリンクから、他の比較に関しても確認しましょう。

 

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