英文法

分詞構文の基本中の基本

分詞構文

 今回解説していくテーマは「分詞構文」です。「分詞構文」を学習する上では分詞と接続詞に関する知識が必要になります。今回は分詞と接続詞について学習が済んでいる前提で解説していくので、分詞と接続詞がまだ不安な人は分詞と接続詞の記事を読んでから学習してください。

分詞

接続詞

接続詞は2つの文を1つにまとめる働きを持つ品詞でしたね。今回紹介していく「分詞構文」というのは接続詞を使わずに2つの文を1つの文にまとめる働きをする文法事項です。さっそく解説を始めていきます。

① 分詞構文の作り方・訳し方
② ねじれのある分詞構文
③ 分詞構文の重要表現(独立分詞構文)

① 分詞構文の作り方
 分詞構文は接続詞を使わずに2つの文を結び付ける役割を持つのでしたね。詳しい説明を始める前に、分詞構文の例文を見ておきましょう。

Ex) Since I have a lot of work to do, I can’t go out with you.
=Having a lot of work to do, I can’t go out with you.
訳)やるべきことがたくさんあるので、君と一緒に外出することはできません。

 1文目は接続詞を用いた文、2文目は分詞構文を用いた文です。ここで一度、接続詞を用いた文を詳しく見てみます。
 従属節(sinceが入っている文)を見てください。副詞的に働いて、今回は理由の意味を主節に対して付加しています。これが接続詞です。
 では、分詞構文はどうなっているのでしょうか。主節は何も変わりありません。従属節のみ変化が生じています。つまり、分詞構文というのは接続詞を無くして従属節中の動詞を分詞に変えたものと言い換えることができます。
では、分詞構文の作り方を解説します。

○分詞構文の作り方

A) 主節の主語と従属節の主語を確認
・主節と従属節の主語が同じ→従属節の主語を消す
・主節と従属節の主語が違う→従属節の主語は残す

B) 主節と従属節の時制を確認
・主節と従属節の時制が同じ→従属節の動詞を分詞にする
・主節と従属節の時制が違う→従属節の動詞をhaving + 過去分詞にする(時制を1つ戻す)

C) 接続詞を消す

この3つの手順で分詞構文は作ることができます。主語や時制が異なるパターンについては次の章で解説していきます。

Ex) Since I am very hungry, I want to eat something.
=Being very hungry, I want to eat something.
訳)とてもお腹が空いているので何か食べたいです。

・主節と従属節の主語がどちらも「I」→従属節の「I」を消す
・主節と従属節の時制はどちらも現在形→従属節の動詞を「being」にする
・接続詞sinceを消す

この手順で分詞構文は完成です。

Ex) Since this book is written in easy Japanese, it is for use by children.
=Written in easy Japanese, this book is for use by children.
訳)簡単な日本語で書いてあるので、この本は子供向けです。

・主節と従属節の主語はどちらも「this book(it)」→従属節の主語を消して、主節の「it」を「this book」に変える
・主節と従属節の時制はどちらも現在形→従属節の動詞を「written」にする
・接続詞Sinceを消す

 従属節に使われている動詞が受動態であっても、能動態の場合とほとんどやることは変わりません。現在分詞と過去分詞の違いだけですね。

○分詞構文の否定形
 分詞構文の否定形はシンプルです。分詞の前に「not」を置けば分詞構文の否定形の完成です。

Ex) As I don’t know your phone number, I can’t call you.
=Not knowing your phone number, I can’t call you.
訳)あなたの電話番号が分からないので電話できません。

 非常に簡単ですね。次は、分詞構文の訳し方について解説していきます。

○分詞構文の訳し方
 分詞構文は非常に曖昧でぼやけた表現です。そのため、ニュアンスを捉えることが非常に大事になります。ニュアンスを捉えるということは、文脈から意味を推測することです。
 しかし、ぼやけた表現とは言ってもある程度パターン化されているので以下のどれかの訳し方に当てはめれば、だいたいはスムーズに訳せます。

・理由:~なので(since/as/because)
・条件:~ならば(if)
・付帯状況:~しながら(as)
・時:~するとき(when)
・譲歩:~だけれども(though)

 ()内には同義の接続詞が書いてあります。

② ねじれのある分詞構文
 分詞構文の基本的な形を学習し終えたところで、今から学習していくことは少し難しいですよ。この章では、接続詞を用いた文の時に主節と従属節で主語が違ったり時制が違ったりするパターンの分詞構文の書き方について学習します。
 しかし、難しいと言っても①で書いた「分詞構文の作り方」の通りに書けば何も苦労することはありません。例文を確認しながら様々なねじれのある分詞構文をマスターしていきましょう。

○主語が違う(時制は同じ)
 まずは例文を見てみましょう。

Ex) As this book is written in easy English, you can read it easily.
訳)この本は簡単な英語で書いてあるので、容易に読めるでしょう。

・主節の主語が「you」、従属節の主語が「this book」→どちらの主語も残す
・主節と従属節のどちらも現在形→従属節の動詞を分詞(今回は過去分詞)にする
・接続詞Asを消す

 以上で主語が違う場合の分詞構文の完成です。ルールに従えば簡単ですね。

○時制が違う(主語は同じ)

Ex) As I broke my left leg, I cannot play baseball.
=Having broken my left leg, I cannot play baseball.
訳)私は左足を骨折したので野球をすることができない。

 では、分詞構文の作り方の手順にならって考えていきましょう。

・主節と従属節の主語がどちらも「I」→従属節の「I」を消す
・主節の時制が現在、従属節の時制が過去→従属節の「broke」を「having broken」にする(時制を落とす)
・接続詞Asを消す

○主語と時制がどちらも違う
 まずは例文を見てみましょう。

Ex) Since the train left two minutes ago, I have to wait for the next train.
=The train having left two minutes ago, I have to wait for the next train.

・主節の主語が「I」、従属節の主語が「the train」→どちらも残す
・主節の時制が現在、従属節の時制が過去→従属節の「left」を「having left」にする(時制を落とす)
・接続詞「Since」を消す

 以上で、ねじれのある分詞構文についての解説を終了します。

③ 分詞構文の重要表現(独立分詞構文)
 これから紹介していくのは分詞構文の慣用表現です。これは独立分詞構文と言われることもあります。分詞構文として考えるよりは慣用表現の一例と考えてください。
独立分詞構文は模試や入試でよく問われるので、以下に記すものだけは最低限覚えてください。

・frankly speaking:率直に言えば
・generally speaking:一般的に言えば
・strictly speaking:厳密に言えば
・weather permitting:天気が良ければ
・judging from~:~から判断すると
・considering~:~を考慮すると

 独立分詞構文は以下のように使います。

Ex) Weather permitting, let’s go fishing tomorrow.
訳)天気が良ければ明日釣りに行きましょう。

 では、以上で分詞構文の解説を終了します。

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