英文法

例文で学ぶ仮定法の応用!3パターンの”条件”と慣用表現まとめ

例文で学ぶ仮定法の応用表現

仮定法の重要表現

仮定法は文法的にも複雑なのに、様々なパターンの仮定法や重要表現まであるのです。

ですが、他のパターンや重要表現も原理や意味をしっかりと押さえて学習してしまえばすぐに覚えてしまいます。

この解説で仮定法の細かい分野まで完璧に理解してしまいましょう!

 

 

 

① 「if」を用いない従属節

この章では、「if」を用いずに従属節で条件を表すパターンの仮定法について学習してもらいます。

大別して3つのパターンがあるのでそれぞれのパターンの仮定法について細かく、例文を用いながら解説していきます。

 

A) 副詞で条件を表す

1つ目は副詞が条件を表すことで「if」が不要となっているパターンです。

 

・without:~がなければ

Ex) Without your help, I wouldn’t have passed the exam.
訳)君の助けがなかったら僕はその試験に合格することはなかったでしょう。

 

・but for:~がなければ

Ex) But for your advice, he would repeat the same mistake.
訳)君のアドバイスがなければ、彼は同じ過ちを繰り返すだろう。

 

・in A’s place:~Aの立場なら

Ex) In his place, I would follow you.
訳)彼の立場なら、君のことを支えるよ。

 

・otherwise:もしそうでなければ/さもなければ

この表現は、前文に対して「さもなければ」という意味を表します。つまり、「前文の物事をやっていなければ」という意味になります。

Ex) I helped him; otherwise, He could not have submitted his homework to his teacher.
訳)私は彼を手伝った。さもなければ、彼は先生に宿題をすることができなかっただろう。

 

・with:~があれば

Ex) With a little money, I would eat sushi for a lunch.
訳)もう少しお金があれば、お昼ご飯に寿司を食べるのに。

 

※仮定法過去?それとも仮定法過去完了?

従属節に「if」が用いられていないと、仮定法過去なのか仮定法過去完了なのか分からないという人も、少なからずいるかもしれません。

この場合でも見分け方はシンプルです。

・主節の動詞が「助動詞+原形動詞」→仮定法過去

・主節の動詞が「助動詞+have+過去分詞」→仮定法過完了

これだけで見分けられます。非常に簡単ですね!

 

 

B) 主語で条件を表す

次に紹介するのは、1文で仮定法の意味を表してしまう方法です。主

語で「~な人ならば」と仮定することによって仮定法の意味を持ちます。

例文でいくつか解説していくので確認してみましょう。

なお、このパターンは無数に存在するので、仮定法はどうかは動詞が仮定法過去/仮定法過去完了になっているかで見分けましょう。

 

Ex) A smart man would not accept such an opinion.
訳)頭の良い人ならそんな意見は受け入れないだろう。

 

Ex) Mr.Ozeki would resolve this difficult problem.
訳)尾関さんならこの難しい問題も解決するだろう。

 

Ex) A careful man would not have made this mistake.
訳)注意深い人ならこの失敗はしなかっただろう。

 

 

C) 不定詞で条件を表す

これはいわゆる「不定詞の副詞的用法」の1パターンです。

 

Ex) To watch him playing baseball, you would take him for one of the best baseball players.
訳)彼が野球をしているのを見れば、最高の野球選手の一人だと思うでしょう。

 

Ex) To talk to him, you would think he is kind.
訳)彼と話せば彼が優しいと分かるでしょう。

 

 

② 仮定法の重要表現

○as if(though) A (仮定法)

・as if(though) A 仮定法過去:まるで~かのように

Ex) He talks as if he knew everything.
訳)彼はまるで何でも知っているかのように話す。

Ex) Haruka behaves as if she was a celebrity.
訳)ハルカはまるで芸能人かのように振る舞う。

 

・as if(though) A 仮定法過去完了:まるで~であったかのように

Ex) Mr.Yamamoto talked as if he had lived in America.
訳)ヤマモトさんはアメリカに住んでいたかのような口ぶりだった。

Ex) Ken looks as if he had been troubled by nightmare.
訳)ケンはまるで悪夢に襲われたかのように顔をしている。

 

※「as if」の後に仮定法を用いない場合

「as if」の後に仮定法が置かれない場合もあります。それはどういう場合でしょう?

仮定法がどういう状況で用いられるか考えれば分かります。

仮定法は「実現の可能性が低いこと」を表す文法事項でしたね。

これを考えると、「as if」の後に仮定法が置かれない場合というのは「実現の可能性があること」です。

では、「as if」の後ろに直説法が来る場合の例文も見てみましょう。

Ex) Yuji looks as if he is sick.
訳)ユウジはまるで風邪を引いているかのように見える。

この文の意味としては、風邪を引いている可能性が高いという意味を示しています。

 

 

○ If it were not for ~/ If it had not been for ~:~がなければ/~がなかったら

・if it were not for ~:今、~がなければ

Ex) If it were not for my help, you would be troubled.
訳)僕の助けがなければ君は苦労するだろう。

 

・if it had not been for ~:あの時、~がなければ

Ex) If it had not been for Ms.Noda, I wouldn’t have passed the exam.
訳)野田さんがいなければ、私は試験に合格しなかっただろう。

 

※表現の言い換え

今紹介した「if it were not for/if it had not been for」の表現は「without/but for」の2つの表現で言い換えることができます。

上の例文も以下のように言い換えられます。

Ex) Without my help, you would be troubled.
訳)省略

Ex) But for Ms.Noda, I wouldn’t have passed the exam.
訳)省略

 

 

○ It is (about/high) time (that) A (仮定法過去)

・It is (about/high) time A (仮定法過去):もう~してもいいころだ

この表現は、ある未だに行われていない行為に対して「そろそろ~してもいい時だ」という意味を示す表現です。

「about/that」と「that」は省略可能です。

 

Ex) It is high time you went to bed.
訳)もう寝る時間ですよ。

 

さて、これで仮定法の重要表現についての解説を終わります。各表現に対して再度確認を行ってくださいね。

 

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