英文法

サクッと学ぶ「関係副詞」

関係副詞とは、先行詞と節を繋ぎ、節の中で副詞的に働くもののことです。
 
上の定義だけで理解するのは難しいでしょう。
 
そもそも実際の働きを捉えることができなければ「関係副詞」を理解したとは言えません。
 
関係代名詞は理解しているけど、「関係副詞」は曖昧…
 
関係代名詞と「関係副詞」の違いが分からない…
 
こんな人もいることでしょう。
 
そのような人たちも、今回の解説でスッキリさせて見せます。
 
① そもそも関係副詞とは?
② 関係副詞の種類
③ 4種類の関係副詞
④ 先行詞を含む関係副詞
 
 
 

① そもそも関係副詞とは?

 
Ex) This is the company where my father works.
 
訳)この会社は私の父が働いている会社です。
 
上の例文中の「where」が関係副詞です。
 
では、文中でどのように働いているのでしょうか?
 
・先行詞と節を繋ぐ役割
 
・節内での副詞的役割
 
端的にまとめると、この2点になります。
 
さらに端的に述べるとすれば、関係代名詞の副詞ver.です。
 
文字通りだろうと思う人も多いでしょう。
 
しかし、実際のところ、関係代名詞の副詞ver.と考えるのがいちばん分かりやすいのです。
 
極論を言えば、皆さんは以下の公式を覚えてしまえば終わりです。
 
「関係副詞」=「前置詞+関係代名詞」
 
この公式こそ、関係副詞のすべてと言っても過言ではありません。
 
では、次の章で関係副詞の種類の解説に移ります。
 

② 関係副詞の種類

 
関係副詞は、関係代名詞のように先行詞の種類で分けられます。
 
ただし、格による変化はないのでそこが関係代名詞との違いです。
 
・when:先行詞が「時」を表す(Ex:time, day)
 
・where:先行詞が「場所」を表す(Ex:house, city)
 
・why:先行詞が「理由」を表す(reasonのみ)
 
・how:先行詞なし
 

※howの先行詞は?

 
関係副詞「how」は、関係代名詞「what」同様に先行詞を含むものと考えてください。
 
関係副詞は以上の4種類です。
 
これらは先行詞が関係代名詞よりも具体的なので非常に分かりやすいですね。
 
では、次の章から各関係副詞の具体的な解説に入っていきます。
 

③ 4種類の関係副詞

 
さて、ここからは各関係副詞の具体的な用法の解説をしていきます。
 

A) when

 
「when」は「時」に関する関係副詞です。
 
まず、関係副詞を用いずに書いた文から関係副詞を用いた文への書き換えをしていきましょう。
 
Ex) Please remember the day. You have to hand in your homework then.
 
訳)その日を覚えておいてください。その日に君は課題を提出しなければなりません。
 
○ 関係副詞を用いた文の書き換えの手順
⑴ 先行詞は「day」であり、これを受けるのは「then」。
⑵ 「then」は「時」を表すから、「when」に変換。
⑶ 先行詞「day」の後ろに、「when」を置き、その後ろに「then」を除いた文を置く。
 
関係代名詞と作り方はほとんど一緒ですね。
 
これでできた文が以下の通りです。
 
Ex) Please remember the day when you have to hand in your homework.
 
訳)省略
 
先ほど、「関係副詞=前置詞+関係代名詞」と書いたのは覚えていますか?
 
では、「前置詞+関係代名詞」で上の例文を書き換えましょう。
 
「then」が何を示しているか考えてください。
 
「課題を提出する日」を示していますね?
 
「~日に」という意味を表すのは「on the day」ですので、用いる前置詞は「on」です。
 
さて、「前置詞+関係代名詞」で言い換えると以下のようになります。
 
Ex) Please remember the day on which you have to hand in your homework.
 
訳)省略
 

B) where

 
「when」と同じように、2文から1文にまとめる手順を通して学習しましょう。
 
Ex) I visited Osaka. I was born there.
 
訳)私は大阪に行った。私はそこで生まれた。
 
○ 関係副詞を用いた文の書き換えの手順
⑴ 先行詞は「Osaka」で、これを受けるのは「there」。
⑵ 「there」は「場所」を表すから、「where」に変換。
⑶ 先行詞「Osaka」の後ろに「where」を置いて、その後ろに「there」を除いた文を置く。
 
この手順通りにまとめると以下のようになります。
 
Ex) I visited Osaka where I was born.
 
訳)私は、生まれ故郷の大阪に行った。
 
「前置詞+関係代名詞」を用いて書くとどうなるでしょうか?
 
元の文の「there」が何を示しているか考えましょう。
 
「生まれた場所」を示していますね。
 
「~で」という意味を表すのはこの場合では「in」が用いられます。
 
ですから、「in which」で言い換えることができます。
 
Ex) I visited Osaka in which I was born.
 
訳)省略
 

C) why

 
おそらく、関係副詞の中で最も単純なのが「why」です。
 
「why」は先行詞が「reason」のみで非常に簡単な関係副詞です。
 
では、さっそく2つの文を1文にまとめていきましょう。
 
Ex) I cannot understand the reason. He did such a thing for the reason.
 
訳)私はその理由が分からない。彼がそんな理由からそのようなことをした。
 
○ 関係副詞を用いた文の書き換えの手順
⑴ 先行詞は「the reason」で、これを受けるのが「for the reason」。
⑵ 「for the reason」は「理由」を表すから、「why」に変換。
⑶先行詞「the reason」の後ろに「why」を置いて、その後ろに「for the reason」を除いた文を置く。
 
※2つの「the reason」は別物
 
元の文の1文目と2文目の「the reason」は全く別物です。
 
1文目は先行詞、2文目は副詞句の一部ですのでまったく別物です。
 
では、1文にまとめたものがこちらです。
 
Ex) I cannot understand the reason why he did such a thing.
 
訳)私は彼がそのようなことをした理由が理解できない。
 
「前置詞+関係代名詞」で書き換えましょう。
 
「why」はfor which」で言い換えることができますね。
 
ということは…
 
Ex) I cannot understand the reason for which he did such a thing.
 
訳)省略
 

D) how

 
関係副詞の中の仲間はずれが「how」です。
 
「what」と同じように先行詞を含んでおり、「~する方法」という意味を表します。
 
また、「how」に限っては公式があります。
 
「how=the way in which」です。
 
Ex) This is the way. I answered the question in the way.
 
訳)これがその方法だ。私はその方法でその問題を解いた。
 
○ 関係副詞を用いた文の書き換えの手順
⑴ 先行詞は「the way」で、これを受けるのが「in the way」。
⑵ 「in the way」は「方法」を表すから、「how」に変換。
⑶ 「how」は先行詞を含むから「the way」を削除。
⑷ 「how」の後ろに「in the way」を除いた文を置く。
 
この通りに書き換えると…
 
Ex) This is how I answered the question.
 
訳)これは私がその問題を解いた方法だ。
 
「前置詞+関係代名詞」で書き換えると…
 
Ex) This is the way in which I answered the question.
 
訳)省略
 

※ 関係代名詞節と関係副詞節の違い

 
同じ関係詞節であっても、大きな違いが存在します。
 
・関係代名詞節→文が不完全。
 
・関係副詞節→文が完全。
 
関係代名詞節は、他動詞で終わったりして文が完成していませんよね?
 
関係副詞節は、節だけでも文として成立するのです。
 

④ 先行詞を含む関係副詞

 
「when/where/why」も先行詞を含む場合が存在します
 
その例を、例文を通して紹介します。
 
Ex) Saturday is when I go to the cram school.
 
訳)土曜日は私が塾に行く日だ。
 
通常であれば、「the day when」となりますね。
 
しかし、先行詞の意味を含ませることで先行詞を省略することができます
 
Ex) This is where I was lived.
 
訳)ここは私が住んでいた場所だ。
 
Ex) That is why I passed the exam.
 
訳)そういうわけで私はその試験に合格した。
 
 
 
~確認問題~
 
()内に入る適切な語句を答えてください。
 
⑴ Wednesday is the day when I eat sushi for lunch.
 
= Wednesday is the day (     ) (     ) I eat sushi for lunch.
 
⑵ This is the village in which I was born.
 
= This is the village (     ) I was born.
 
⑶ This is how you became a baseball player.
 
= This is (     ) (     ) (     ) (     ) you became a baseball player.
 
 
 
 
 
~解答~
 
⑴ Wednesday is the day (on) (which) I eat sushi for lunch.
 
「~曜日に」という意味を表すのですから「on」を用います。
 
⑵  This is the village (where) I was born.
 
「場所」を表す関係副詞は「where」です。
 
⑶ This is (the) (way) (in) (which) you became a baseball player.
 
「how」は先行詞を含む関係副詞ですから注意が必要です。
 
これで、関係副詞の解説を終わります。
 
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