今回解説するのは、「shall」についてです。
助動詞には、「can」や「may」など様々なものがありますが今回は「shall」のみに焦点を絞って解説していきます。
「shall」は数ある助動詞の中でも、特に苦手な人が多いものであり、完全に意味を把握している人が少ないものでもあります。
今回は、平叙文と疑問文に分けて解説していきます。
「shall」の平叙文
1.~だろう
まず紹介するのは「未来を表すshall」です。
この「shall」はあまりメジャーな用法ではありませんが覚えておいて損はないでしょう。
ex) I shall be sick if I stay up late.
訳)徹夜したら、私は体調を崩してしまうだろう。
これは「単純未来」と言われる用法です。
ex) I shall be get to the school at seven.
訳)7時には学校に着きます。
この用法は「意志未来」と呼ばれるものです。
お分かりかと思いますが、未来を表す用法の「shall」は「will」と同じ意味を示します。
未来を表す「shall」は「will」と一緒ということは押さえましょう。
2.~させよう
この「shall」はあまり使われることがありません。
ex) You shall get a video game for your birthday.
訳)誕生日にTVゲームを買ってあげよう。
少し特徴のある訳し方をするのがこの用法です。
例文を直訳すると、「誕生日に君はTVゲームを買ってもらえるだろう。」となります。
しかし、この例文においては”見えない主語”である”TVゲームを渡す人”が存在します。
ですから、この人を主語にして和訳することが大事になります。
3.~すべきである
ex) Students shall hand in the assignment on Monday.
訳)生徒は、その課題を月曜日に提出すべきである。
この用法は「should」と同じです。「should」と同じように訳しておけば大丈夫でしょう。
「shall」の疑問文
1.~しましょうか
この用法は「shall」で最もメジャーな用法でしょう。
ex) Shall I cook rice for dinner?
訳)夕食の米を炊きましょうか。
ここで重要なのが、返答の仕方です。
はい→Yes, please.
いいえ→No, thank you.
この2つの返答方法はマスターしましょう。
「Yes, you shall.」や「No, you shall not.」という返答は存在しないので注意してくださいね。
2.~することになりますか
ex) Shall I visit Niigata next month?
訳)来月、新潟に旅行していることになりますか。
この言い回しは基本的に使われません。
「Do you suppose I shall be…」という言い回しが自然です。
しかし、基本的に「単純未来」を示す場合には「will」を使うのでこの用法はあまり覚えなくていいです。
3.~させましょうか
これは比較的使われる用法です。
第三者の動作をさせることを問う場合に使われます。
ex) Shall she wait for a minute?
訳)彼女を少し待たせておきましょうか。
今回の例文では、「彼女」の「待つ」という動作をさせるか否かを聞き手に聞いています。
4.~するつもりですか
ex) Shall you buy the PC for your son’s birthday?
訳)息子さんの誕生日にパソコンをお買い求めになるつもりですか。
これもまた、少し回りくどい言い回しになっています。
一般的には、「Are you going to…」という言い回しが使われるのでこの言い回しを覚えておけばOKです。
では、一通り解説が終わったので、確認問題に移ります。
確認問題
次の英文を和訳しなさい。
1.Shall I help you?
2.I shall have finished my homework by tomorrow.
3.Shall you go shopping with him?
解答&解説
1.お手伝いしましょうか。
解説した通り、最も一般的な「shall」の用法です。
直訳すると、「私はあなたを手伝いしましょうか。」という日本語になりますが、少し回りくどいので上のような訳文になっています。
2.明日までには宿題を終えているでしょう。
「単純未来」を表す「shall」です。
「will」と同じように和訳すればOKです。
逆に言えば、英訳するときには「will」を用いれば大丈夫です。「shall」を使ってしまうと、採点者は間違っていると解釈してしまう場合もあります。
3.彼と買い物に行くのですか。
これも「単純未来」を示す「shall」です。
今回は疑問文で用いられていますが、基本的に訳し方は「will」と同じようにすれば大丈夫です。
先ほど同様に、英訳する際にも「will」を使えば大丈夫でしょう。
以上、「shall」の解説でした。
その他の助動詞についても解説しているので以下の記事も参照してください。
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