今回紹介する英単語帳は『英単語ターゲット1900』です。
ターゲットは受験生に根強い人気を誇っている英単語帳です。高校で配布されて使っている人も多いのではないでしょうか?
ターゲットは非常にオーソドックスなスタイルの単語帳で、辞書のような単語帳という印象を受けます。
しかし最近の単語帳を見ていると、このオーソドックスな辞書スタイルの単語帳も少なくなってきているように感じます。
他の参考書と比べても、ターゲットは辞書に近い感覚なので使いにくさを感じてしまう人が多いかと思います。ターゲットの上手な使い方をじっくり学んでくださいね。
1.基本情報
- 単行本: 511ページ
- 出版社: 旺文社; 5訂版 (2011/11/23)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4010339179
- ISBN-13: 978-4010339176
- 発売日: 2011/11/23
- 商品パッケージの寸法: 17.2 x 10.6 x 2.2 cm
ジャンル:英単語帳
難易度:難関私大合格レベル
到達目標:難関私大合格レベルの単語力を身に着ける
必要期間:2ヶ月
用途:2冊目の単語帳として、難関大対策に使用する
対象者:特に指定なし
収録語数:1900語
2.『英単語ターゲット1900』の評価
ターゲットは非常に有名な単語帳ではありますが、僕はあまりおすすめしません。
『キクタン』や『速読英単語』のほうがよほど使いやすい単語帳だと思います。
あまりおすすめはできませんが、使いたいという人のためにレビューしていきたいと思います。
2-1. 使用上のメリット
・難関私大の英語力が身に付く
あまり知られていませんが、ターゲットは難関大用に作られた英単語帳です。
表紙のかわいいワンちゃんのイラストからは平易な単語が多く収録されているように思えてしまうかもしれません。しかし、実際は難易度の高い単語が多く収録されています。
同じようなレベルの『キクタンAdvanced6000』のように、比較的使いやすい単語帳を既に覚え切ってしまった場合に2冊目として使用するのが良いでしょう。
あくまでも1冊目の単語帳ではなく、2冊目の単語帳としての使い方をおすすめします。
2-2. 使用上のデメリット
・基礎的な英語が抜け落ちる
1冊目の単語帳として使用するのは非常に危険です。難易度が高い単語帳ですから、基礎的な英単語の学習が疎かになってしまう可能性があります。
学校で配られたという理由や、周りが使っているからという理由で使い始めてしまうと、基礎的な英語力が身に付かないまま時間を浪費してしまうので注意しましょう。
・辞書的なスタイルの単語帳は使いにくい
みなさんが普段なじんでいる”1冊目”の単語帳とはスタイルがかなり違うと思うので、使用には注意が必要です。
3.最も効率的な使い方を考える
もし、既にターゲットを持っていてどうしても使いたいという高校生は以下の使い方に従って使ってみてください。
①音声をダウンロードする
まずは、音声をダウンロードしましょう。CDは付属していないのでダウンロードして、音声を聴きながら単語の学習を進めてください。
音声がある状態となしの状態では大きく学習効果が違ってくるので、必ず音声をダウンロードして音読したいですね。
②音声を聞いて音読する×3
音声を聴き、発音やアクセントを意識しながら音読しましょう。
音読は最強の英語学習ツールなので、このフェーズは非常に重視してほしいです。
③英単語の音読→日本語の音読×1
英単語を音読したら、その意味も声に出して音読しましょう。英語を発音するだけでは、見たことがあるという程度で終わってしまいます。
学習の密度を上げるためにも、大きな声で英単語とその意味を音読してください。必ず、英語耳になっていると思います。
④150個/1日の学習をする
なるべくスピード感を持って学習を進めるためにも、1日に最低150単語には触れましょう。
短い期間で大きな成果を上げるためにも、解答までのスピードを意識してください。
このペースで行うと、約1週間で1周終わってしまうので、2ヶ月で約8周の学習ができると思います。これだけ徹底的に取り組めば短期間で集中的に覚えられます。
4.次に使うべき単語帳とは?
『英単語ターゲット1900』の単語を全て学習したという高校生には、『早慶上智の英単語』をおすすめします。
その名の通り、早慶上智受験者の英語対策には欠かせない1冊になっています。収録されている単語は、早慶上智の過去問データから厳選された単語なので、1冊覚えればかなり力が付きます。
CDなどの音声機能はついていませんが、収録されている単語のレベルが非常に高いので、ターゲットの次に取り組む単語帳としては非常におすすめです。