英文法

【基本】不定詞は3つの用法を理解すればいい?

【基本】不定詞は3つの用法を理解すればいい?
英語学習の中で、多くの人にとって壁となるのが「不定詞」です。

不定詞には様々な用法が存在し、用いられ方により様々な意味を持つため細かい理解が必要となります。

今回は、そんな不定詞を用法別に詳しく解説していきます。

 

 

① そもそも不定詞とは?

一般に「不定詞」とは、動詞の原形の前に「to」が付いて「to + 動詞の原形」になったものを指します。

しかし、最後に説明しますが、「原形不定詞」というものも存在します。

そのため、今回の説明では不定詞を、toを伴うかどうかによって2つに分けて「to 不定詞」と「原形不定詞」とそれぞれ呼ぶことにします。

to不定詞には、大きく分けて

・名詞的用法

・形容詞的用法

・副詞的用法

の3種類の用法があります。

この3つの用法の使い分けができるかどうかによって、みなさんの英語力がかなり変わってきます。

それでは、個々の用法を詳しく見ていきましょう。

 

 

② to不定詞の名詞的用法

まずは、名詞的用法について説明します。

原形動詞の前にtoが付くことにより、文中で主語になったり、目的語になったりすることができるのです。

では、実際に例文を用いて解説していきます。

 

Ex) To sleep well is good for your health.
訳)十分な睡眠を取ることは健康に良いことだ。

to不定詞の形を取ることで「~すること」という意味になることは大丈夫ですね?

今回の文中では、「to sleep well」が主語となっています。

主語となれるのは名詞だけですので、この場合のto不定詞は「名詞的用法」ということになります。

 

※形式主語について

to不定詞の名詞的用法を考えるにあたって、避けては通れないのが「形式主語」という考え方です。

まずは、先ほどの例文を用いて形式主語を説明していきます。

 

Ex) It is good for your health to sleep well.
訳)十分な睡眠を取ることは健康に良いことだ。

 

この文における主語は何でしょうか?「it」ですね。

ですが、itは代名詞ですので、具体的な主語が示されていません。

では、「it」は何を示しているのでしょうか?

この文に置いて「it」が示すのは、「to sleep well」です。

このto不定詞を「意味上の主語」と言います。

to不定詞を文頭に置いて主語として用いると、頭でっかちな文になってしまいます。そのため、あまり好まれません。

頭でっかちな文を避けるためにも、形式主語である「it」を文頭に置き、意味上の主語は文末に置きます。

 

Ex) It is harmful to your health to smoke.
訳)喫煙は健康に悪い。

この文中で形式主語「it」が示すものは何でしょうか?

「to smoke」です。「to your health」ではありません。

今回の場合、「harmful」が「to」を伴う形容詞だから少し紛らわしくなっています。

「to」の後ろに原形動詞が来て、to不定詞の形となっていることを必ず確認してください。

 

Ex) My hobby is to play baseball.
訳)私の趣味は野球をすることである。

この例文は第2文型ですね。これは、to不定詞が補語として用いられています。

To不定詞が名詞的用法として補語になっている例です。
「my hobby」=「to play baseball」となっていることが分かりますね。

 

Ex) My father likes to watch baseball game.
訳)私の父は野球の試合を観ることが好きだ。

この例文は第3文型です。

第3文型ですから、この文においてto不定詞は目的語として用いられています。

Likeは「~することが好きだ」という意味ですから、to不定詞の名詞的用法として「野球の試合を観ること」という意味になり、文が構成されています。

 

 

③ to不定詞の形容詞的用法

次に説明するのは、to不定詞の形容詞的用法です。

形容詞とは、名詞の修飾をする語でしたね。

今回のように、to不定詞が形容詞的用法となる場合は、形容詞の後置修飾の形を取ります。

つまり、名詞の後ろにto不定詞が付いて形容詞的に修飾するということです。では、実際に例文で確認していきましょう。

 

Ex) Please give me something to drink.
訳)何か飲み物をください。

これは第4文型の文です。第2目的語(something)に注目してください。

Somethingの後ろに、「to drink」という言葉が付いていますね。

Somethingをto drinkが修飾しているのです。

to不定詞が形容詞的用法で使われる場合は、「~するもの」という意味を付加します。

 
Ex) I want a staff to do chores.
訳)雑用をやってくれるスタッフが欲しい。

「chore」は日本語で「雑用」という意味です。

この文では、to不定詞の形でa staffを修飾しています。

つまり、「雑用をやってくれる」という意味をa staffに付加しているということになります。

 

※to不定詞に用いられる原形動詞について

まず、以下の例文を見てみましょう。

Ex) This is my mechanical pencil to write with.
訳)これは、書くための私のシャーペンです。

文が前置詞の「with」で終わっていますね。

大概の人はこれに違和感を覚えるでしょう。確かに、前置詞で文が終わると何かぎこちない気もします。

しかし、これは文法上正しい使い方なのです。

To不定詞が修飾する名詞がその動詞の目的語となる場合は、このような使い方をするのです。

自動詞は目的語を取ることができませんから、前置詞を伴わなければなりません。

上の文で「write」は自動詞として用いられているため、前置詞を伴っているのです。

 

 

④ to不定詞の副詞的用法

次に説明するのは、to不定詞の副詞的用法です。

形容詞は名詞を修飾する品詞でしたが、副詞はどういう品詞でしょうか。

副詞は、動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾する品詞です。

To不定詞が副詞的用法で用いられる場合も、副詞と同様に動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾することができます。

では、実際に例文を用いて解説していきます。

 

Ex) Last summer, I visited Osaka to meet my old friends.
訳)昨年の夏、旧友に会うために私は大阪に行った。

文中の「to meet my old friends」に注目しましょう。

このto不定詞は何を修飾しているのでしょうか。

これは、「visited」を修飾しているのです。

つまり、動詞修飾の副詞です。「旧友に会うために」という意味を「訪れた」という言葉に付加していることが分かりますね。

このようにしてto不定詞は「目的」の意味を付加するために副詞的に用いられることもあります。

※「目的」を示す場合の表現(in order to)

このto不定詞は「目的」の意味で使用しているということを分かりやすく示すために、「in order to、so as to」という表現が用いられます。

これは、通常のto不定詞で「目的」を示す時と意味は変わりません。

 

Ex) I studied hard to pass the exam.
訳)私はその試験に合格するために一生懸命勉強した。

この例文を「in order to、so as to」で書き換えてみます。

Ex) I studied in order to (so as to) pass the exam.
訳)私はその試験に合格するために一生懸命勉強した。

同じ表現を重複して用いることはあまり好まれないので、様々な表現を使えるようになるといいですね。

この言い換えは英作文でも使えるのでぜひ覚えておきましょう。

 

Ex) Nancy is very angry to hear the news.
訳)ナンシーはそのニュースを聞いて怒っている。

では、この文ではto不定詞はどのように働いているでしょうか。

「to hear the news」は「angry」を修飾しています。

つまり、「そのニュースを聞いた」から「怒っている」ということです。

今回のような場合、to不定詞がある状態の「理由」を示す場合もあります。

 

次の文は少し難しいです。

Ex) Kenji grew up to be a baseball player.
訳)ケンジは成長して野球選手になった。

これは、「結果」を表すto不定詞の用法です。

「その結果、~する」という意味を付加します。

上の例文で言うと、「成長して、その結果野球選手になった」という意味を文に付加しているのです。

 

「結果」の用法で用いられるto不定詞は主に以下の2パターンがあります。

・grow up to be→成長して~になる

・live to be→~歳まで生きる

Ex) My grandfather lived to be eighty.
訳)私の祖父は80歳まで生きた。

 

 

⑤ to不定詞の否定形

これは副詞的用法に分類されますが、to不定詞の否定形はとてもシンプルです。

Toの前に「not/never」を置くだけで否定形を作ることができます。

日本語に訳す時は「~しないように」と訳せば良いでしょう。

 

Ex) Please wear your coat not to catch a cold.
訳)風邪を引かないようにコートを着てください。

先ほど紹介した「in order to、so as to」を使用する場合もnotをtoの前に置けばいいので、「in order not to/so as not to」とすれば良いです。

 

 

⑥ 原形不定詞

最後に、原形不定詞について解説していきます。

簡単に言えば、toを伴わずに原形動詞だけで不定詞の意味を持つものです。

原形不定詞は「使役動詞」や「知覚動詞」の文で用いられるパターンがほとんどです。

まず、「使役動詞」、「知覚動詞」とは何か確認していきましょう。

 

○使役動詞:AにBさせる

・make→AにBさせる(強制)

・have→AにBしてもらう、AにBさせる(依頼、強制)

・let→AがBするのを許す(許可)

主に以上の3パターンがあります。

 

Ex) My mother made me wash the dish.
訳)母は私に皿を洗わせた。

上に示したように「make A B」というようになっているのが分かりますね。

ちなみに、上の例文が第5文型(SVOC)になっていることは分かるでしょうか。

一般に、第5文型の文では「O=C」というパターンが多いですが、原形不定詞の場合は「OがCする」という意味になることを覚えておいてください。

 

 

○知覚動詞:見る、感じる、聞く

・see→AがBするのを見る

・feel→AがBするのを感じる

・hear→AがBするのを聞く

 

Ex) I saw my sister enter the supermarket.
訳)私は、姉がそのスーパーに入るのを目撃した。

このようにして知覚動詞の場合も、O=Cという構造ができます。

以上で、不定詞に関する解説を終了します。

 

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