関係代名詞と関係副詞の違いを使い方・例文から解説
関係代名詞と関係副詞は、英語の文法において、主に先行詞と後続する節をつなぐ役割を果たします。
それぞれの特徴や使い方を解説します。
1 関係代名詞の意味・使い方を例文から解説
関係代名詞: 関係代名詞は、主に先行詞を指すもので、人や物に関連する節を導入します。
一般的な関係代名詞には、”who”, “whom”, “whose”, “which”, “that” などがあります。
例文1: This is the man who helped me yesterday. (これは昨日私を助けてくれた男性です。)
例文2: The book that I borrowed from the library is interesting. (図書館から借りた本は面白い。)
関係代名詞の使い方・構文: 関係代名詞は、先行詞(名詞または代名詞)に続き、関係代名詞自体が後続する節の中で主語や目的語として機能します。
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関係代名詞の使い方:
関係代名詞は、文中で名詞や代名詞(先行詞)と後続する節をつなぐ役割を果たします。
以下に、主要な関係代名詞の使い方を示します。
a) who: 主に人を主語とする関係節を導入します。
例: The boy who plays the piano is my cousin. (ピアノを弾く男の子は私のいとこです。)
b) whom: 主に人を目的語とする関係節を導入します。
ただし、口語では “who” や “that” に置き換えられることがあります。
例: The man whom you saw at the station is my friend. (駅で見かけた男性は私の友人です。)
c) whose: 人や物の所有関係を示す関係節を導入します。
例: The author whose book won the award is coming to our school. (受賞した本の著者が私たちの学校に来ます。)
d) which: 物を主語または目的語とする関係節を導入します。
例: The painting which hangs in the living room is a masterpiece. (リビングルームにかかっている絵画は傑作です。)
e) that: 人や物を主語または目的語とする関係節を導入します。
特に制限用法(必要な情報を提供する関係節)で使用されます。
例: The book that she lent me was fascinating. (彼女が貸してくれた本は魅力的でした。)
2 関係副詞の意味・使い方を例文から解説
関係副詞: 関係副詞は、場所、時間、理由などの関係を示す節を導入します。
主な関係副詞には “where”, “when”, “why” があります。
例文1: This is the house where I grew up. (これは私が育った家です。)
例文2: I still remember the day when we first met. (私たちが初めて出会った日をまだ覚えています。)
関係副詞の使い方・構文: 関係副詞は、先行詞(名詞または代名詞)に続いて、後続する節で副詞の役割を果たします。
関係副詞は、その節の中で場所や時間、理由などの修飾語として働きます。
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関係副詞の使い方:
関係副詞は、先行詞と後続する節をつなぐ役割を果たし、場所、時間、理由などの情報を提供します。
以下に、主要な関係副詞の使い方を示します。
a) where: 場所に関連する関係節を導入します。
例: The city where I was born is famous for its historic sites. (私が生まれた都市は歴史的な場所で有名です。)
b) when: 時間に関連する関係節を導入します。
例: The year when she graduated from college was a turning point in her life. (彼女が大学を卒業した年は人生の転機でした。)
c) why: 理由に関連する関係節を導入します。ただし、この用法は比較的フォーマルな文体で使用されます。
日常会話では “the reason why” の代わりに “the reason (that)” が一般的です。
例: The reason why he couldn’t attend the meeting was due to a family emergency. (彼が会議に出席できなかった理由は家族の緊急事態があったためです。)
関係代名詞・関係副詞の違いのまとめ
関係代名詞と関係副詞の使い方のポイントは、それぞれがどのような先行詞や情報を導入するかにあります。
関係代名詞は、人や物を指し、主語や目的語として機能します。
一方、関係副詞は、場所、時間、理由などの情報を提供し、副詞の役割を果たします。
また、関係代名詞や関係副詞を使った節は、先行詞を修飾し、それに関連する追加情報を提供します。
関係節は、その情報が必要かどうかによって、制限用法(必要な情報を提供する)と
非制限用法(追加情報を提供する)に分けられます。
制限用法の例:
The book that has a red cover is mine. (赤い表紙の本が私のです。)
非制限用法の例:
My favorite book, which has a red cover, was a gift from my grandmother. (私のお気に入りの本で、赤い表紙のものは、祖母からの贈り物です。)
英文を読んだり書いたりする際に、関係代名詞と関係副詞の使い方を理解することで、意味を正確に捉えることができます。
関係代名詞と関係副詞の違いは、構文としてみた場合、構造そのものが全く違うことを理解してください。
それを理解するだけでも悩むことがなくなるはずです。