皆さん、こんにちは!大学受験英語専門コーチのタカタカです!
今日はちょっと難しそうなトピック、英語の「仮定法未来完了」について説明します。
なんだか難しそうですよね。でも心配しないでください、一緒にじっくりと学んでいきましょう。
「仮定法未来完了」基本概念
**仮定法**
仮定法は、ある行動や状況が現実とは異なる、仮定的なものを述べるために使います。
仮定法は主に三つの形をとります:
1. **仮定法現在:** これは主に非現実的な現在や未来の状況を表します。
「If I were rich, I would travel the world.」(もし私が金持ちなら、世界中を旅するだろう)といった感じです。現実では私は金持ちではないのですが、もし金持ちだったらという非現実的な状況を想像しています。
2. **仮定法過去:** これは主に非現実的な過去の状況を表します。
「If I had known about the test, I would have studied for it.」(もしテストについて知っていたら、勉強しただろうに)といった感じです。現実ではテストについて知らなかったのですが、もし知っていたらという非現実的な過去の状況を想像しています。
3. **仮定法未来:** これは主に非現実的な未来の状況を表します。
「If I were to become a teacher, I would teach English.」(もし先生になるなら、英語を教えるだろう)といった感じです。現実では私は先生になる予定はありませんが、もし先生になるとしたらという非現実的な未来の状況を想像しています。
**未来完了**
未来完了は、未来のある時点までに何かが終わる、または終わるであろう状況を表すための動詞の形です。
形成のルールは、”will have + 過去分詞”となります。
これは、特定の未来の時点で何かがすでに終わっている、または終わる予定であることを表します。
例えば、「By the end of the year, I will have read 20 books.」
(年末までに私は20冊の本を読み終えるだろう)というように使います。
この文は、特定の未来の時点(年末)で、何かがすでに終わっている(20冊の本を読み終えている)ことを表しています。
これらの概念を深く理解することで、より複雑な文法形式、特に「仮定法未来完了」の理解が深まるはずです。
これらの英文法の基礎知識を踏まえて、「仮定法未来完了」を解説していきます!
「仮定法未来完了」とは、意味・使い方の詳細解説
「仮定法未来完了」は非常に特殊な形で、仮定された未来の状況に基づいた結果を表すのに使用されます。これは、「もし〜だとしたら、〜をすでに完了していたであろう」という意味合いを持ちます。
基本的な形式は「If + 主語 + were to + 動詞の原形, 主語 + would have + 過去分詞」で、具体的な例文で見てみましょう。
例えば、「If she were to leave now, she would have arrived by now.」(もし彼女が今出発していたなら、彼女はすでに到着していただろう)という文です。
この文は、もし彼女が今出発していたという仮定の下で、彼女がすでに到着していたであろうという結果を述べています。
もう一つの例を見てみましょう。
「If he were to start studying now, he would have learned a lot by the time of the exam.」(もし彼が今勉強を始めていたら、試験の時にはたくさん学んでいただろう)という文です。
ここでも、もし彼が今勉強を始めていたという仮定の下で、試験の時にはたくさん学んでいたであろうという結果を述べています。
このように、仮定法未来完了はある仮定的な未来の行動が他の行動にどのような影響を及ぼしたであろうかを表すために使います。
この形はかなり特殊で複雑なので、練習と理解のために多くの例を見てみることが良いです!
よく読んで理解しましょう!
次のステップに移ります!問題を解いてみましょう!笑
「仮定法未来完了」実例と練習問題
<実例>
例えば、「If I were to win the lottery, I would have bought a house.」(もし私が宝くじに当たっていたら、家を買っていたでしょう)という文です。
ここで、「If I were to win the lottery」は仮定的な未来の状況を述べています。
そして、「I would have bought a house」は、その仮定的な状況が実現していたなら、何が起こっていたであろうかという結果を述べています。
この場合、その結果は「家を買っていたでしょう」ということです。
<練習問題とその解答・解説>
それでは練習問題を用意しましょう。以下に3つの問題を用意しました。
1. If she were to leave now, she _______ (arrive) by lunchtime.
a. will arrive
b. would arrive
c. would have arrived
d. will have arrived
2. If I were to start saving money today, I _______ (save) 1,000 dollars by the end of the year.
a. will save
b. would save
c. would have saved
d. will have saved
3. If he were to take a nap now, he _______ (be) refreshed by the evening.
a. will be
b. would be
c. would have been
d. will have been
ーーーーーーー
<解説>
1. 「If she were to leave now, she _______ (arrive) by lunchtime.」
「もし彼女が今出発するとしたら、彼女は昼食時までに到着していたであろう」。正解はcです。
「would have arrived」は仮定法未来完了を表し、仮定した状況下での結果を表すために使います。他の選択肢はこの文脈では適切ではありません。
<選択肢の解説>
– a. will arrive: これは未来形ですが、この文は仮定法を表すためには不適切です。
– b. would arrive: これは仮定法現在形ですが、我々が述べたいのは未来の完了した行動であるため、ここでは不適切です。
– c. would have arrived: これは仮定法未来完了形で、未来のある時点で完了した行動を仮定法で表すために適しています。これが正解です。
– d. will have arrived: これも未来完了形ですが、仮定法を表すためには不適切です。
2. 「If I were to start saving money today, I _______ (save) 1,000 dollars by the end of the year.」
「もし今日からお金を貯め始めるとしたら、年末までに1000ドル貯めていたであろう」。正解はcです。「would have saved」は仮定法未来完了を表し、仮定した状況下での結果を表すために使います。他の選択肢はこの文脈では適切ではありません。
<選択肢の解説>
– a. will save: これは未来形ですが、この文は仮定法を表すためには不適切です。
– b. would save: これは仮定法現在形ですが、我々が述べたいのは未来の完了した行動であるため、ここでは不適切です。
– c. would have saved: これは仮定法未来完了形で、未来のある時点で完了した行動を仮定法で表すために適しています。これが正解です。
– d. will have saved: これも未来完了形ですが、仮定法を表すためには不適切です。
3. 「If he were to take a nap now, he _______ (be) refreshed by the evening.」
「もし彼が今昼寝をするとしたら、彼は夕方までにリフレッシュしていたであろう」。正解はcです。「would have been」は仮定法未来完了を表し、仮定した状況下での結果を表すために使います。他の選択肢はこの文脈では適切ではありません。
<選択肢の解説>
– a. will be: これは未来形ですが、この文は仮定法を表すためには不適切です。
– b. would be: これは仮定法現在形ですが、我々が述べたいのは未来の完了した行動であるため、ここでは不適切です。
– c. would have been: これは仮定法未来完了形で、未来のある時点で完了した行動を仮定法で表すために適しています。これが正解です。
– d. will have been: これも未来完了形ですが、仮定法を表すためには不適切です。
それぞれの問題で、「would have + 過去分詞」が正解となるのは、それが仮定法未来完了を表し、未来のある時点での行動が完了していることを仮定的に示すからです。
これらの問題練習を通じて、仮定法未来完了の形とその使用方法についての理解を深めていきましょう!
「仮定法未来完了」のよくある間違いと正しい使い方
仮定法未来完了は一見複雑に見えるため、一部の部分を省略することがありますが、それぞれの部分は非常に重要です。以下に一部の頻出間違いを挙げてみましょう。
1. **「were to」の省略**: 仮定法未来完了では、「If I were to」や「If he were to」のように、’were to’ を使用します。
これは、仮定法を用いて未来の事象を述べるための必須の部分です。
よくある間違いは、「were to」を省略し、「If I」や「If he」だけにすることです。
しかし、これは誤りで、「were to」を省略すると文全体の意味が変わってしまいます。
**誤り**: If I win the lottery, I would have bought a house.
**正解**: If I were to win the lottery, I would have bought a house.
2. **’would’ を ‘will’ に置き換える**: 仮定法未来完了では、後半の句では ‘would have’ を使います。
一部の英語学習者は ‘would’ を ‘will’ に置き換える間違いをしますが、これは不適切です。
‘will have’ を使うと、現実の未来を述べてしまうため、仮定の意味が失われます。
**誤り**: If I were to win the lottery, I will have bought a house.
**正解**: If I were to win the lottery, I would have bought a house.
これらの間違いを避けるためには、「If + 主語 + were to + 動詞の原形」および「主語 + would have + 過去分詞」の形をしっかり覚えることが重要です。
「仮定法未来完了」のまとめ
仮定法未来完了は、非現実的な、または起こり得ない未来の状況を表現するための文法です。これは「If + 主語 + were to + 動詞の原形, 主語 + would have + 過去分詞」の形で使用します。
– 「If I were to win the lottery, I would have bought a house」という文を考えてみましょう。
ここで、仮定法未来完了が表しているのは、「もし私が宝くじに当たったら、家を買っていたでしょう」という非現実的な状況です。
このように、仮定法未来完了を正しく使用するためには、「If + 主語 + were to + 動詞の原形」および「主語 + would have + 過去分詞」の形を覚えることが重要です。
また、しっかりと練習することが重要です。今回の練習問題を何度も解いてみることで、理解が深まるでしょう。
それぞれの文法を個々に理解し、それらをどのように組み合わせて使うかを理解することで、英語の理解がさらに深まります!
「仮定法未来完了」に限らず、本質を理解すればより早く正確に理解できて、問題を解くことができます!
頑張ってください!
大学受験英語専門コーチのタカタカ
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