英文法

「群動詞」とは、最低これだけは覚える一覧!確認問題あり

「群動詞」は最低これだけ覚える!

群動詞(句動詞)とは、種類ごとの一覧!最低これだけは覚えよう!確認問題付き

今回解説するのは、群動詞(句動詞)です。

群動詞は英語特有の概念であり、日本人にとってはあまり馴染みのないものでしょう。

少し脇役のような群動詞ですが、テストであったり、入試において出題頻度が意外に高い項目でもあります。

 

そんな群動詞ですが、出題されるものは比較的限られています。

今回は、そんな群動詞を紹介していきます。

群動詞の一覧は、下記のような流れで構成されています。

・文法・構文の側面からのそれぞれの一覧

・前置詞/副詞の用法からの一覧

・主要な動詞(take・put・go・)からの一覧

 

 

 

①群動詞(句動詞)とは

そもそも、群動詞(句動詞)とはいったい何なのでしょう?

簡潔に説明すると以下のようになります。

群動詞(句動詞)とは・・・動詞の後ろに前置詞/副詞を置くことで、全体で1つの動詞として働くもの

という定義です!

群動詞は、基本的には動詞+前置詞(または副詞)の組み合わせで構成されます。

問題は、群動詞の組み合わせには、予想できないような意味を持つものもあるということです。

例えば、「look」という動詞と「up」の前置詞を組み合わせた「look up」は、「上を見る」ではなく、「(辞書などで)調べる」という意味を持ちます。

同様に、「put off」は「置く」と「遅らせる」を直訳すると思われがちですが、実際には「延期する」という意味を持つ群動詞です。

これらの群動詞は、個々の単語の意味から新しい意味を導き出すことはできないため、個々の表現として暗記する必要があります。

また、群動詞には文脈によって意味が変わることもあります。

例えば、「get by」は一般的に「何とかやっていく」を意味しますが、文脈によっては「すれ違う」や「通り過ぎる」といった意味を持つこともあります。

※この例に見ると通り、動作の主体(主語)・その後につく名詞で、意味合いが変わる場合があります!

群動詞・熟語を覚えるのが得意な人は、ここを理解している人が多いようです。具体的には、意味を一つ一つ個別に覚えようとしません。

主語の動作と対象(その後につく名詞)に応じて、このような日本語の意味になるんだ!と気づきながら覚えていきます。

これが本当の群動詞とはどういうことかを理解して、応用がきく理解・覚え方です!

 

次の章から具体的な群動詞を紹介していきます。

 

② 群動詞のパターン1「動詞+前置詞」=他動詞 の一覧

・account for:(意味)~の原因を説明する

・agree with:(意味)~に賛成する、~と同じ意見である

・ask for:(意味)~を求める

・do without:(意味)~なしで行う

・call for:(意味)(ある物事が)~を必要とする

・deal with:(意味)~に対処する、~を処理する

・get over:(意味)~を克服する、~を乗り越える

・look into:(意味)~を調べる

・take after:(意味)~に似ている

・stand for:(意味)~を示す、~を意味する

・think of:(意味)~のことを考える

・look after:(意味)~に似ている

 

③ 群動詞のパターン2「自動詞+副詞」=自動詞 の一覧

・break down:(意味)故障する

・break out:(意味)勃発する、起こる

・get along:(意味)上手くやっていく

・go on:(意味)続く

・turn up:(意味)姿を見せる

 

④ 群動詞のパターン3「他動詞+副詞」=他動詞  の一覧

・bring about:(意味)~を引き起こす

・bring up:(意味)~を育てる

・carry out:(意味)~を実行する

・look up:(意味)~を調べる

・figure out:(意味)~を理解する、~を計算する

・put off:(意味)~を延期する

・make out:(意味)~を理解する

・put on:(意味)~を着る

・see off:(意味)~を見送る

・take off:(意味)~を脱ぐ

 

⑤ 群動詞のパターン4「動詞+副詞+前置詞」=他動詞 の一覧

・come up with:(意味)~を思いつく

・catch up with:(意味)~に追いつく

・keep up with:(意味)~についていく

・make up for:(意味)~の埋め合わせをする

・run out of:(意味)~がなくなる

・do away with:(意味)~を廃止する、~をなくす

 

⑥ 群動詞のパターン5「動詞+名詞+前置詞」=他動詞 の一覧

・find fault with:(意味)~のあら捜しをする

・make fun of:(意味)~をからかう

・take advantage of:(意味)~を利用する

・make use of:(意味)~を利用する

・take part in:(意味)~に参加する

・take care of:(意味)~の世話をする

 

⑦ 前置詞/副詞から見る群動詞(句動詞)一覧

本内容では、それぞれの「概念」を読んで、その意味を思い浮かべながら、例をみていってください!

1. ”up”の群動詞(句動詞)

概念: 動作の完了や強調、増大を示すことが多いです。

例)”finish up”(完全に終える)、”stand up”(立ち上がる)、”speed up”(速度を上げる)など。

2. ”out” の群動詞(句動詞)

概念:動作の完了、外への動き、除去、公開などを示すことが多いです。

例)”find out”(発見する)、”go out”(外出する)、”throw out”(捨てる)、”speak out”(公に発言する)など。

3. ”in”の群動詞(句動詞)

概念:内部への動き、含まれること、参加、開始を示すことが多いです。

例)”go in”(中に入る)、”fill in”(空欄を埋める)、”join in”(参加する)、”break in”(割り込む、初めて使う)など。

4. “into”の群動詞(句動詞) 

概念:変化、注目、衝突を示すことが多いです。

例)”turn into”(~に変わる)、”look into”(~を調査する)、”run into”(~に偶然出会う、~に衝突する)など。

5. “off”の群動詞(句動詞)

概念: 分離、除去、開始、停止を示すことが多いです。

例)”take off”(脱ぐ、離陸する)、”cut off”(切断する)、”kick off”(開始する)、”turn off”(停止する)など。

6. “down”の群動詞(句動詞)

概念:減少、下降、記録、抑制を示すことが多いです。

例)”sit down”(座る)、”slow down”(速度を落とす)、”fall down”(倒れる)、”write down”(書き留める)、”calm down”(落ち着く)など。

 

このように、前置詞や副詞(up、out、in、into、off、down)がフレーズ動詞の中でどのように機能しているか理解することは重要ですが、最終的にはフレーズ動詞全体としての意味を覚えて、適切な文脈で使えるようにすることが大切です。

 

⑧ 主要な動詞単位の群動詞(句動詞)一覧

takeの群動詞(句動詞)一覧

・take after:(意味)~に似ている
・take off:(意味)~を脱ぐ
・take advantage of:(意味)~を利用する
・take part in:(意味)~に参加する
・take care of:(意味)~の世話をする
・take over:(意味)~を引き継ぐ、~を支配する

putの群動詞(句動詞)一覧

・put off:(意味)~を延期する
・put on:(意味)~を着る

goの群動詞(句動詞)一覧

・go on:(意味)続く
・go through:(意味)~を経験する、~を調べる

lookの群動詞(句動詞)一覧

・look into:(意味)~を調べる、調査する
・look after:(意味)~に似ている、~の世話をする
・look up:(意味)(辞書などで)~を調べる
・look forward to:(意味)~を楽しみにする

makeの群動詞(句動詞)一覧

・make out:(意味)~を理解する
・make up:(意味)~をでっち上げる、~を化粧する、~を仲直りする
・make up for:(意味)~の埋め合わせをする
・make fun of:(意味)~をからかう
・make use of:(意味)~を利用する

 

さぁ、たくさん紹介してきましたが、最後に確認問題でアウトプットしましょう!!!

日本文から群動詞を当てる確認問題

日本語文の意味に会うように、次の英文の(          )内に当てはまる言葉を書きなさい。

 

1. Satoru takes (          ) his brother in many ways.
訳)サトルは多くの点で彼の兄に似ている。

 

2. The accident (          ) out in the middle of the night.
訳)その事故は真夜中に起こった。

 

3. I could not figure (          ) that question at all.
訳)私はその問題が全く理解できなかった。

 

4. Rika does not agree (          ) Ken’s opinion.
訳)リカはケンの意見に同意していない。

 

5. How do we deal (          ) this problem?
訳)どのようにしてこの問題に対処しようか。

 

6. I will go to the station to see my mother (          ).
訳)私はこれから母を駅に見送りに行く予定だ。

 

7. She took (          ) her hat.
訳) 彼女は帽子を脱いだ。

 

8. I”‘m running as fast as I can to (          ) up with Ken.
訳)私はケンに追いつくためにできるだけ早く走っている。

 

9. You should make up (          ) lost time by practicing hard.
訳) 君は無駄にした時間を一生懸命練習して取り戻すべきだ。

 

10. I think we should (          ) away with this school regulations.
訳)この校則は廃止すべきだと私は思う。

 

11. Yui took (          ) in the competition.
訳)ユイはその大会に参加した。

 

12. Ken and Hikaru made (          ) of me.
訳)ケンとヒカルは私をからかった。

 

13. I was (          ) up by my grandparents.
訳)私は祖父母に育てられた。

 

14. WHO (          ) for World Health Organization.
訳)WHOは世界保健機関の略語である。

 

15. You should do (          ) that textbook.
訳)その教科書無しで解きなさい。

 

 

解答&解説

1.after

2.broke

3.out

4.with

5.with

6.off

7.off

8.catch

9.for

10.do

11.part

12.fun

13.brought

14.stands

15.without

どれくらい解けましたか?

 

最低限、上の問題は完璧に解けるようになってくださいね!

 

また、群動詞であっても、主語や時制に応じて動詞の形が変化するので注意しましょう!!!

勉強、頑張ってください!

お疲れ様でした!

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